仕事の幅が広がる「実務者研修」

すでに介護職員初任者研修を取得している人が次に目指すのが、実務者研修です。実務者研修ではより実践的な内容や医療的ケアについて学べます。

仕事の幅が広がる「実務者研修」

修了に必要な時間

介護職員初任者研修と大きく異なる点は、修了までにかかる期間です。介護職員初任者研修は130時間ですが、実務者研修は450時間の研修を受講する必要があります。ただし、450時間の研修受講が必要なのは介護職員初任者研修を修了していない人であり、すでに取得している人は130時間分の受講が免除されます。

サービス提供責任者に就ける

実務者研修を取得することで、訪問介護のサービス提供責任者に就くことができます。これまでサービス提供責任者になるためには、介護福祉士、旧ホームヘルパー1級、旧ホームヘルパー2級(実務経験3年以上)、介護職員初任者研修(実務経験3年以上)、介護職員基礎研修のいずれかを取得している必要がありました。しかし2019年4月以降からは、旧ホームヘルパー2級、介護職員初任者研修の取得者をサービス提供責任者として配置できなくなりました。そのため、実務者研修を取得している人材が多く求められています。
サービス提供責任者は、計画書の作成やサービスの調整などを行います。実際の介護業務だけではなく、サービスの質向上に向けた教育や事業所の営業活動などを行うため、マネジメント側の立場としても活躍できます。

一部の医療行為が可能となる

実務者研修では一部の医療行為について学びます。資格を取得することで、たん吸引や経管栄養などを実施できるようになります。特に介護施設の利用者は医療行為を必要とするケースが多いため、対応できるスタッフは重宝されるでしょう。
しかし、これらの医療行為は介護職員初任者研修を修了しただけでは実施できません。実務者研修でより専門的かつ実践的な知識と技術を身につけた人が許されている行為です。さらに、医療行為は取得した時点で実施可能となるのではありません。修了後に研修を受講し、登録事業者として施設が登録しなければなりません。現場では、医師や看護師と連携しながら実施しているようです。

キャリアアップに必須

国家資格である介護福祉士を受験するためには「3年以上の実務経験と実務者研修の修了」が必要です。つまり、実務経験を積みながら介護福祉士の取得を目指す場合、実務者研修の取得が必須なのです。キャリアアップを目指すのであれば、実務者研修は必ず取得しておかなければならない資格だといえます。

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