本当は働きたい…潜在介護士
有資格者であっても何らかの理由で介護士として働けない人を潜在介護士と呼びます。そこにはどのような事情があるのかを紹介していきます。
潜在介護士とは
具体的には「介護の経験はあるが現在は現場から離れている人」「経験はないが資格を持っている人」のことを指します。「別の業界で働いているが、家族の介護のために資格を取得した人」「介護士として働いていたが、結婚や出産などのライフステージの変化をきっかけに退職した人」が多いようです。潜在看護師は、すでに経験や知識があるので即戦力となります。ブランクによるスキルの低下などはありますが、まったくの未経験者と比べれば雲泥の差です。
潜在介護士の割合
約1000人の潜在看護師に行ったアンケート調査の結果を紹介します。「現在はどのような仕事に就いているのか」という質問に対し、「仕事をしていない」と回答したのは、介護士経験者が40.9%、未経験者が36.3%でした。介護士経験者または有資格者で現在仕事に就いていない人が4割もいるのです。そして、その多くは専業主婦のようです。
復職に前向きな人が多い
では、潜在介護士の主婦は復職についてどう考えているのでしょうか。5歳以下の子どもを持つ女性に復職の意向についてアンケート調査をしたところ、多くの人は「時期を見て資格を活かした仕事をしたい」と考えていることが分かりました。また、「条件が合えば今すぐに復職したい」と考えている人も多いようです。子育てに専念したいと考える人よりも、復職に対して前向きに考えている人のほうが多いのです。復職したい理由は「社会との関りを持ちたい」「家庭の経済状況のため」など様々です。
しかし、家庭と仕事の両立は難しい部分も多いです。保育園や幼稚園に通っている子どもを毎日送迎しなければなりませんし、子どもは急に体調を崩すことが多いため突発的な休みや早退しなければならない可能性もあります。小学校に上がっても、学校の行事や呼び出しに応じなければなりません。自分の都合だけではどうにもならない事態が起こるため、復職したい気持ちはあっても今一歩踏み出せない人が多いのです。
潜在介護士は人手不足が続く介護業界にとって大きな戦力となり得る存在です。高齢化が進む日本において介護の担い手を確保することは、業界内だけではなく国全体としての課題です。処遇改善については今も推し進められていますが、さらなる環境整備が望まれます。以下に、潜在介護士の現場復帰を推し進める施策の例を紹介します。
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